未来を創造する一行のコードからAIの力で明日の物語が始まる。

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ソフトバンク、人工超知能(ASI)による人類の革新を目指す―孫正義氏が明言

ソフトバンクグループは、東京での年次株主総会において、孫正義会長兼社長が将来のビジョンを展開した。孫氏は人工知能(AI)分野における最新の目標として、「ASI(人工超知能)」の開発を進め、これを用いて人類の進化を促進する方針を打ち出した。この目標達成がソフトバンクの新たな使命であると孫氏は強調し、関連分野への投資をさらに加速する意向を示した。

孫氏は、「自身がASIを実現させるためにこの世に生を受けたと信じて疑わない」と述べ、これまでの事業活動を「ただの準備運動」と位置づけた。

彼は、ASIが人間に代わって物理的な作業を完遂できる未来を描き、その一例として自動運転の進化も引き合いに出した。この技術革新を推進するため、ソフトバンクは世界各国のロボット技術企業を積極的にグループに組み込んでいる。

特に、グループ企業の一つである英国の半導体設計大手アームが、ASIの開発において中核を担う。半導体技術はAI開発に不可欠であり、孫氏はアームの成長を支えるための資源を惜しみなく投じる計画である。また、高度なAI処理能力を持つデータセンターの構築にも力を入れている。

孫氏はASIの実現が「今後10年以内には達成可能」と見積もり、これが人類に未解決の問題を解決する手段となり得ると楽観的な見通しを示した。

株主からはAIとASIに関する質問が多く寄せられ、孫氏はさらに、過去に半導体業界のリーダーであるエヌビディアの買収を試みたが実現しなかった経緯にも言及した。

しかし、孫氏は会議を通じて他の話題にはほとんど触れず、ソフトバンクグループの利益や他の問題に関しては「どうでもいい」と述べ、ASI実現に向けた彼の決意を改めて強調した。

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